「Skillsという機能があるらしいけれど、何ができて、自分の仕事にどう関係するのか分からない」
Claude Codeを少し触った方から、よく聞く疑問です。名前だけでは中身が想像しにくい機能でもあります。
ひとことで言えば、Skillsは「AIに自社のやり方を覚えさせる仕組み」です。毎回同じ説明を繰り返さなくても、誰が指示しても同じ品質のものが返ってくる状態を作れます。
この記事では、Skillsの意味から、非エンジニアの制作業務での使いどころ、おすすめの型、使い方と作り方までを解説します。
※本記事は、AI・データ活用を累計400名以上に指導し、上場企業から建設・飲食業の中小企業までAI導入を支援してきた株式会社aimの知見をもとに作成しています。
※仕様は2026年7月時点のものです。Skillsは更新が速いため、最新は公式ドキュメントをご確認ください。

監修者:株式会社aim代表取締役社長 はやたす
◾️AI・データ活用を累計400名以上に指導
◾️上場企業から中小企業のAI導入支援
◾️YouTube登録者 合計7万人
◾️Udemy受講生6,000名以上
◾️文京学院大学、東京情報デザイン専門職大学にAI専門家として登壇
◾️著書:『Pythonブートキャンプ データ分析コース』(技術評論社)
Claude CodeのSkills(スキル)とは

Skillsとは、Claude Codeに特定の作業手順を覚えさせておく仕組みです。3つの角度から見ていきます。
ひとことで言うと「AIに持たせる手順書」
Skillは、SKILL.md という1つのファイルでできています。中身は、プログラムではなく文章で書かれた手順書です。
たとえば「うちのチラシは、この配色で、この順番で情報を並べて、この文言は使わない」というルールを書いておきます。すると、次からは「チラシを作って」と頼むだけで、そのルールに沿ったものが出てきます。
新しく入った社員に渡すマニュアルを、AI向けに用意しておくイメージです。
普通に指示するのと何が違うのか
毎回チャットで指示する方法との違いは、品質の安定です。
その都度指示する場合、頼む人によって伝え方が変わるので、出てくるものもばらつきます。ベテランが頼めば良いものが出て、慣れていない人が頼むと的外れなものが出る。これでは、結局その人に依存したままです。
Skillにしておけば、誰が呼び出しても同じ手順が適用されます。属人化の解消こそが、Skillsの本質的な価値です。
必要なときだけ読み込まれる仕組み
Skillの中身は、使うときになって初めて読み込まれます。
つまり、長い手順書をたくさん用意しておいても、普段の動作が重くなることはありません。「使うかもしれない資料」を大量にストックしておける設計です。

Claude CodeのSkillsで何ができるか【非エンジニアの制作・発信業務】

Skillsが効くのは「毎回同じ型で作るもの」です。特に、これまで外注していたり、社内の一部の人しか作れなかった制作物が、誰でも同じ品質で作れるようになります。
| 業務 | Skillに持たせる型 | 変わること |
|---|---|---|
| チラシ・販促物 | 配色・ロゴ・情報の並び順 | 外注2週間 → その日に原案 |
| 提案書・営業資料 | 課題→提案→実績→料金の構成 | 若手でもベテランと同じ型 |
| ブログ記事 | 構成・語り口・NG表現 | 書き手が代わってもトーンが揃う |
| WordPress入稿 | 見出し階層・装飾・内部リンク | 手作業のコピペが消える |
| LP制作 | ファーストビューからCTAまでの構成 | 見積を待たず当日に形になる |
| 動画編集 | 字幕ルール・サムネの文言 | 粗編集と字幕が先に用意される |
チラシ・販促物を自社のテイストで作る
これまで制作会社に依頼していたチラシを、自社で作れるようになります。
Skillには、使う配色、ロゴの位置、載せる情報の順番、避けたい表現などを書いておきます。あとは「今月のキャンペーンのチラシを作って」と頼むだけです。
外注すると数万円から、納期は2週間ほどかかっていたものが、その日のうちに原案の形になります。
提案書・営業資料を自社の型で作る
営業資料には、会社ごとに勝ちパターンの構成があります。
「課題の整理 → 提案内容 → 導入実績 → 料金」といった流れをSkillに持たせておけば、若手が作ってもベテランと同じ構成の資料が出てきます。
属人化しやすい提案の質を、底上げできます。
ブログ・オウンドメディアの記事を自社のトーンで書く
「え、記事まで書けるのか」と驚かれる領域です。
記事の構成、語り口、使ってはいけない表現、必ず入れる要素。こうした媒体のルールをSkillにしておくと、書き手が代わってもトーンが揃います。
外部ライターに発注する前のたたき台づくりにも使えます。
WordPressへの入稿を自動化する
意外と見落とされがちですが、効果が大きいのがこの領域です。
見出しの階層、装飾のルール、内部リンクの入れ方といった入稿作業の型をSkillにしておきます。原稿を渡すだけで、入稿できる形に整った状態で出てきます。
これまで一記事ごとに手作業でコピー&ペーストしていた工程は、まるごと不要です。
LP(ランディングページ)を作る
キャンペーンごとにLPを内製できるようになります。
「ファーストビュー → 悩みの提示 → 解決策 → 実績 → 申し込み」といった構成をSkillに持たせておけば、必要な情報を渡すだけで形になります。
制作会社に見積を依頼して、内容をすり合わせて、初稿を待って。この往復が不要になり、その日のうちに社内で検討できます。
動画編集の下ごしらえをする
字幕の入れ方のルール、サムネイルに載せる文言の型、カットの判断基準などをSkillにできます。
ただし、動画編集のすべてが自動化できるわけではありません。実際の映像を見て判断する部分は人の手が必要です。「編集者に渡す前の下ごしらえを整える」くらいの期待値で考えてください。
モデルケース:チラシ制作はこう変わる
もう少し具体的に見てみます。
| Before | After | |
|---|---|---|
| 依頼の手間 | 制作会社に要望を伝え、初稿を待ち、修正を依頼 | 「来月の展示会の告知チラシを作って」と頼むだけ |
| 完成まで | 2週間 | その日のうち |
| 費用 | 1本あたり数万円 | Claude Codeの利用料のみ |
| 急ぎの案件 | 間に合わない | 当日中に原案が出る |
Skillを用意しておけば、日時・場所・目玉商品といった情報を渡すだけで、自社の配色とフォーマットに沿った原案が出てきます。
もちろん、プロのデザイナーが仕上げたものと同じ品質にはなりません。ただ「社内で検討するたたき台」「急ぎの告知物」としては十分に実用的です。
なお、見積書・請求書・日報集計といった定型事務もSkill化できます。そちらの詳細は別記事で解説しています。(内部リンク予定: claude-code-業務効率化 / claude-code-経理)
【一覧】非エンジニアが作って効くClaude Code Skills おすすめ12選

Claude Codeには、開発者向けにあらかじめ用意されたSkillもあります。ただ、非エンジニアの業務で効くのは、自分たちで作るSkillです。
ここでは、非IT中小企業で効果が出やすい12の型を紹介します。まず全体像を早見表で確認してください。
| # | Skillの型 | 何をするか | 向いている業務 |
|---|---|---|---|
| 1 | 資料フォーマットSkill | 自社の構成・体裁で資料を作る | 提案書・報告書 |
| 2 | チラシ・販促物Skill | 配色とレイアウトの型で販促物を作る | 広報・販促 |
| 3 | 記事執筆Skill | 媒体のトーンと構成で記事を書く | オウンドメディア |
| 4 | 入稿整形Skill | 原稿を入稿できる形に整える | Web運用 |
| 5 | 議事録整形Skill | 決定事項・宿題・期限に整理する | 全社共通 |
| 6 | 集計レポートSkill | 決まった形式の集計表を作る | 経理・営業管理 |
| 7 | 問い合わせ返信Skill | 自社のトーンで返信文を作る | 営業・カスタマー対応 |
| 8 | 見積書チェックSkill | 単価・数量・条件を社内ルールに照らす | 営業事務 |
| 9 | 用語集Skill | 資料に出てくる専門用語の一覧を作る | 新人教育・引き継ぎ |
| 10 | 要約Skill | 長い資料を決まった型で短くする | 全社共通 |
| 11 | Excel整形Skill | 表記ゆれや重複を直して集計できる形にする | 経理・営業管理 |
| 12 | 求人票Skill | 募集要件から媒体別の求人票を作る | 人事・採用 |
1. 資料フォーマットSkill
自社の提案書や報告書の型を覚えさせるSkillです。表紙から結びまでの構成、見出しの言い回し、フォントや余白のルールまで持たせます。
効くのは、こんな状態の会社です。
- 担当者ごとに資料の作りがバラバラになっている
- ベテランの資料は通るのに、若手の資料は差し戻される
原因は能力ではなく、型が共有されていないことにあります。
Skillにしておくと、経験の浅い担当者でもベテランと同じ構成で初稿を出せます。上司のレビューも「体裁の指摘」から「中身の議論」に変わります。
最初の1本にこれをすすめる理由は、自社の型がすでに頭の中にあるからです。ゼロから考える必要がなく、書き出すだけで形になります。
2. チラシ・販促物Skill
販促物のデザインルールを覚えさせるSkillです。配色、ロゴの位置、使うフォント、必ず入れる文言(会社名・連絡先・注意書き)をまとめて持たせます。
効くのは、チラシやDMを制作会社に外注している会社です。これまでは依頼から納品まで2週間、費用は数万円かかっていたものが、必要な情報を渡すだけで当日中に原案が出ます。
仕上げをデザイナーに任せる場合でも効果があります。たたき台を持ち込めるので、「イメージと違う」で作り直しになる往復が減ります。
3. 記事執筆Skill
自社メディアの書き方を覚えさせるSkillです。読者像、記事の構成、語り口、使わない表現を持たせます。
効くのは、複数人で記事を書いている会社です。書き手が代わるとトーンが変わってしまう問題が、Skillを共有するだけで解消します。
外部のライターに発注している場合も、そのままSkillの中身を指示書として渡せます。口頭で伝えていた「うちの記事らしさ」が文章になっているためです。
4. 入稿整形Skill
原稿をWordPressなどに入稿できる形へ整えるSkillです。見出しの階層、装飾のルール、内部リンクの入れ方、画像の置き場所を持たせます。
効くのは、記事を書いたあとに手作業でコピー&ペーストしている会社です。1記事あたり30分から1時間かかっていた作業が、原稿を渡すだけで終わります。
地味な領域ですが、月に10本更新していれば年間で60時間以上になります。派手さはなくても、積み上がる効果は大きいです。
5. 議事録整形Skill
会議のメモを、決まった形に整理するSkillです。「決定事項・持ち帰り・期限」の3つに分ける、担当者を必ず書く、雑談は載せない、といったルールを持たせます。
業種を問わず使えるので、社内で最初に共有するSkillとしても向いています。
担当者と期限を必ず書かせるルールにしておくと、議事録がそのままタスク表になります。会議のあとで誰かがタスクを起こし直す手間がなくなります。
6. 集計レポートSkill
毎月同じ形式で作っている集計表を、Skillにしたものです。列の並び、計算方法、除外する条件、前年比の出し方まで持たせます。
効くのは、月次の売上報告や工数集計を特定の担当者が抱えている会社です。作り方が本人の頭の中にしかないため、休まれると誰も代わりに作れません。
Skillにしておけば、元データを渡すだけで同じ表が出てきます。担当者が変わっても、集計の基準がぶれません。
7. 問い合わせ返信Skill
お客様への返信文を、自社のトーンで作るSkillです。よく使う言い回し、謝罪の程度、担当者に引き継ぐ判断の基準を持たせます。
効くのは、複数人で問い合わせ対応をしている会社です。返信の丁寧さが人によって違うと、お客様から見たときの印象が安定しません。
新人でも一次対応の下書きを作れるようになります。ただし送信前の確認は必ず人が行ってください。事実関係の誤りは、AIには判断できません。
8. 見積書チェックSkill
出来上がった見積書を、社内ルールに照らして確認するSkillです。単価が基準を下回っていないか、値引きの上限を超えていないか、支払条件が標準どおりかを見て、要確認の行だけ抜き出します。
作る側ではなく、チェックする側をSkillにするのがポイントです。ミスを見つける観点は担当者の頭の中にあることが多く、そこを書き出すだけで属人化が解けます。
効くのは、営業担当が個別に見積を作っている会社です。上長の確認が形式的になりがちな場面で、抜けを機械的に拾えます。
9. 用語集Skill
資料や議事録に出てくる専門用語を拾って、意味を添えた一覧にするSkillです。拾う対象と、説明の詳しさをどのレベルに合わせるかを持たせます。
効くのは、引き継ぎや新人教育に時間を取られている会社です。同じ質問に何度も答える代わりに、用語集を先に渡せます。
社内でしか通じない略語を登録しておくと、使い道はさらに広がります。取引先に出す資料を通したときに、相手に伝わらない言葉を事前に見つけられます。
10. 要約Skill
長い資料を、決まった型に沿って短くするSkillです。
コツは、出力する項目を先に決めておくことです。「重要なポイントを3つ」「注意すべき制約」「次に確認すること」のように枠を固定します。項目を決めずに要約させると、資料ごとに形式がばらついて比較できなくなります。
効くのは、他社の提案書や調査レポートを大量に読む立場の人です。同じ枠で並ぶので、複数の資料を横に並べて判断できます。
11. Excel整形Skill
集計の前段階を担当するSkillです。日付の表記ゆれをそろえる、会社名の「株式会社」と「(株)」を統一する、全角の英数字を半角にする、重複行をまとめる、といった下ごしらえのルールを持たせます。
集計そのものより、この前処理に時間を取られている会社は多いです。元データが複数の部署から集まる場合はなおさらです。
作るときは、やってほしくないことも書いてください。「金額と数量には手を加えない」「判断に迷ったデータは消さずに別シートに残す」と決めておくと、あとから気づけない事故を防げます。
12. 求人票Skill
募集要件を渡すと、媒体ごとの求人票とスカウト文を作るSkillです。媒体ごとの文字数や体裁、必須要件と歓迎要件の書き分け、年齢制限のように書いてはいけない表現を持たせます。
効くのは、職種ごとに求人票を作り直している会社です。募集のたびに過去の求人票を探してきて書き換える作業が、要件を渡すだけで済みます。
採用は急に決まることが多い業務です。1回Skillを作っておけば、次の募集からは初稿づくりで悩まなくなります。

実際のSkillの中身はこうなっている

Skillと聞くとプログラムを想像しますが、中身は SKILL.md という1枚のテキストファイルです。ここでは3つの例を、実際の書き方で紹介します。
先頭の --- で囲んだ部分に名前と説明を書き、その下に手順を文章で書く。構造はこれだけです。
例1:議事録整形Skill
---
name: gijiroku
description: 会議のメモや書き起こしから議事録を作る。「議事録を作って」「会議メモをまとめて」と言われたときに使う
---
# 議事録整形
## 手順
1. 渡されたメモまたは書き起こしを読む
2. 日時・参加者・議題・決定事項・TODOの5項目に整理する
3. 決定事項は箇条書きにする
4. TODOには必ず担当者と期限を書く。メモに書かれていなければ「担当者未定」と明記する
## 出力の形
決定事項と持ち帰りは分けて書く。雑談や余談は載せない。
社内でしか通じない略語は、初出のときだけカッコで補足する。
description の書き方が重要です。ここに「どんなときに使うSkillか」を具体的に書いておくと、こちらが呼び出さなくても、Claude Codeが場面を判断して自分で使ってくれます。
例2:見積書チェックSkill
---
name: mitsumori-check
description: 作成した見積書を社内ルールに照らして確認する。見積のチェック、金額の確認を頼まれたときに使う
---
# 見積書チェック
## 確認する項目
1. 単価が標準単価を下回っていないか
2. 値引き率が15%を超えていないか
3. 支払条件が「月末締め翌月末払い」になっているか
4. 有効期限が記載されているか
## 出力の形
問題のない行は報告しない。
要確認の行だけを、行番号・項目・理由の順で一覧にする。
判断に迷う行は「要相談」として分けて出す。
チェック系のSkillは「問題のない行は報告しない」と書いておくのがコツです。全件を報告させると、結局すべて読み直す手間が残ります。
例3:Excel整形Skill
---
name: excel-seikei
description: Excelのデータを集計できる形に整える。表記ゆれの統一、重複の削除を頼まれたときに使う
---
# Excel整形
## 整えるルール
1. 日付は「2026/09/10」の形式にそろえる
2. 会社名は「株式会社」に統一する(「(株)」「㈱」は置き換える)
3. 全角の英数字は半角にする
4. 会社名と担当者名が同じ行は、重複として1行にまとめる
## 注意
金額と数量には手を加えない。
判断に迷ったデータは、消さずに別シートに残して報告する。
最後の「判断に迷ったデータは消さずに残す」のような注意書きが、実務では効いてきます。自動で消えると、あとから気づけないためです。
書くときのコツ
3つの例には、共通しているポイントが3つあります。
descriptionに「どんなときに使うか」を具体的に書く- 手順を番号つきで並べる
- やってほしくないことも書く
とくに3つ目が抜けがちです。「金額には手を加えない」「雑談は載せない」のように、してほしくない動きを書いておくと、出てくるものが安定します。
なお、Skillが長くなりすぎると読み込みに時間がかかります。目安として500行を超えるようであれば、詳しい資料は別ファイルに分けて、SKILL.mdからは参照するだけにしてください。
Claude CodeのSkillsの使い方

使うだけなら簡単です。3つ押さえてください。
Skillを呼び出す
Skillは、/ に続けてSkill名を入力すると直接呼び出せます。
/proposal
また、Claude Codeが「この作業にはこのSkillが役立つ」と判断した場合は、自動で使ってくれることもあります。
どのSkillが使えるか確認する
Claude Codeの入力欄で / だけを入力すると、使えるSkillとコマンドの一覧が表示されます。
自分が作ったSkillが表示されていれば、正しく認識されています。
呼び出したあとの流れ
Skillを呼び出した後も、通常どおり会話で調整できます。
「もう少し短くして」「この項目は不要」と伝えれば直してくれます。Skillはあくまで出発点の型であって、そこから先は普段どおりのやり取りです。
Claude CodeのSkillsの作り方【非エンジニア向け】

作るのはプログラムではなく手順書です。文章が書ければ作れます。
何をSkillにするか決める
候補になるのは3種類です。
「毎回同じ説明をして頼んでいるもの」「外注しているもの」「社内で1人しか作れないもの」。この条件に当てはまる制作物から、まず1つ選んでください。
手順を文章で書き出す
ここが本体の作業です。
新しく入った社員に説明するつもりで、手順・ルール・注意点を書き出します。制作物であれば、構成の型、使う配色やフォント、入れる文言、避けたい表現まで。
具体的に書くほど、返ってくるものの精度が上がります。
決められた場所にファイルを置く
書き出した内容は SKILL.md という名前のファイルにして、決まったフォルダに保存してください。
自分だけで使う場合は ~/.claude/skills/ の下に、プロジェクトやチームで共有する場合は作業フォルダ内の .claude/skills/ の下に、Skill名のフォルダを作ってその中に置きます。
ファイルの先頭に書くのは、Skillの名前と説明の数行だけです。
---
name: chirashi
description: 自社フォーマットでチラシの原案を作る
---
(ここに手順を文章で書く)
この置き場所とファイル名の作業自体も、Claude Codeに「Skillを作りたい」と頼めば手伝ってもらえます。
試して直す
一度で完璧なSkillはできません。
実際に使ってみて、出てきたものが期待と違えば、手順書に条件を書き足します。使いながら育てていくものだと考えてください。
Claude CodeのSkillsの注意点・できないこと

期待しすぎると失敗します。前提として知っておきたい点を4つ挙げます。
Skillを作れば勝手に賢くなるわけではない
手順書の中身が曖昧なら、出てくるものも曖昧です。
結局のところ、「自社の業務をどれだけ言語化できるか」に成果が左右されます。Skill化の作業とは、業務の棚卸しそのものです。
作った本人しか使わないと意味がない
自分のパソコンの中だけにSkillがある状態では、属人化は解消されません。
チームで使う置き場所を決め、更新のルールまで作ってはじめて、会社の資産になります。
仕様変更が速い
Skillsは新しい機能で、形式や仕様が更新されることがあります。
公式ドキュメントを定期的に確認する前提で使ってください。この記事の内容も2026年7月時点のものです。
機密情報の扱い
Skillの中に、顧客名や社外秘の条件を直接書き込む場合は注意が必要です。
何を書いてよく、何を書いてはいけないかを社内で決めてから運用してください。詳細はこちらで解説しています。(内部リンク予定: claude-code-セキュリティ)

自社業務をSkill化してチームで回すには

Skill化の価値は、属人業務を「誰でも同じ品質で回せる状態」にすることにあります。
そのためには、業務を言語化し、Skillにし、チームで共有して更新していく流れを回す必要があります。最初の1本を作る段階でつまずく方が多いので、伴走してもらう方法も検討してください。
株式会社aimの「Claude Code研修」では、参加者それぞれが自分の実際の業務を1つ選び、その場で自動化するところまで講師が隣で進めます。研修が終わった時点で、実際に動くものが手元に残る形式です。

【まとめ】Claude CodeのSkillsは、自社のやり方をAIに持たせる仕組み

Claude CodeのSkillsは、自社のやり方をAIに覚えさせて、誰が指示しても同じ品質で返ってくる状態を作る仕組みです。中身はプログラムではなく、文章で書いた手順書です。
この記事の要点を整理すると、次のとおりです。
- SkillはSKILL.md という1つのテキストファイルで、文章が書ければ作れる
- 効くのは毎回同じ型で作っているもの・外注しているもの・1人しか作れないもの
- 作るときはやってほしくないことまで書くと、出てくるものが安定する
最初の1本は、提案書や報告書のフォーマットから選んでください。自社の型がすでに決まっているので、書き出す作業がいちばん楽で、効果も分かりやすく出ます。
一度で完璧なSkillはできません。作って終わりにせず、使いながら条件を書き足して育てていくものだと考えてください。最初の出力が期待と違っても、そこでやめてしまうのがいちばんもったいない進み方です。
そしてもう1つ。個人のパソコンに置いたままでは、属人化がその人のパソコンに移っただけです。チームで使う置き場所と、誰が更新するかのルールまで決めて、はじめて会社の資産になります。
「自社の業務を、そもそも言葉にできるだろうか」と不安に思われるかもしれません。株式会社aimの研修・支援を受けた方のなかには、40歳で2ヶ月後に業務効率を75%改善し、社内のAI推進担当になった方もいます。特別なスキルが必要な作業ではありません。
株式会社aimの「Claude Code研修」は、2日間・合計12時間で、自分の実際の業務を1つ、その場で自動化するところまで講師が伴走する研修です。
作ったSkillを一部の人だけでなく全社で回る状態まで持っていきたい場合は、定着まで6ヶ月伴走する「AI顧問サービス」もご用意しています。
Skillsを知っただけでは、業務は1つも楽になりません。手順を1つ書き出した人だけが、成果に変えられます。
Claude CodeのSkillsに関するよくある質問

Skillsは無料で使えますか?
Claude Codeを使える契約であれば、Skills自体に追加費用はかかりません。Claude Codeの利用には有料プランまたはConsoleアカウントが必要です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
非エンジニアでも作れますか?
作れます。Skillの中身はプログラムではなく、文章で書いた手順書です。新入社員に説明するつもりで書けば形になります。ファイルの置き場所などの作業も、Claude Codeに頼めば手伝ってもらえます。
チームで共有できますか?
できます。作業フォルダ内の .claude/skills/ に置いてリポジトリで共有する方法が一般的です。共有する場所と、誰が更新するかのルールを決めておくと運用が安定します。
いくつまで作れますか?
実用上の上限を気にする必要はほとんどありません。Skillの中身は使うときだけ読み込まれる仕組みなので、数が増えても普段の動作に影響しにくい設計です。
普通に指示するのと何が違いますか?
誰が指示しても同じ品質のものが返ってくる点です。都度指示する方式では、頼む人によって出力にばらつきが出ます。属人化を解消できることが最大の違いです。
どんな業務からSkillにするのがいいですか?
「毎回同じ説明をして頼んでいるもの」「外注しているもの」「社内で1人しか作れないもの」から選んでください。提案書や報告書のフォーマットは、効果が分かりやすく最初の1本に向いています。




